半導体工場「需要ある限り応える」ダイフク、1600億円投資で描く姿とは:FAニュース(2/2 ページ)
ダイフクは、2030年度までの長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」で目指す売上高1兆円に向けた成長投資について説明した。
好調な業績、受注残は初の7000億円へ
旺盛な自動化投資の需要を背景に、ダイフクの直近の受注は非常に好調となっている。2026年12月期(2026年1〜12月)の第1四半期は、四半期ベースで受注高が過去最高を記録し、受注残高は7000億円を初めて超えた。営業利益率は15%超の高水準を維持している。寺井氏は「このまま積み上がっていけば目標の売上高7000億円は達成でき、来期目指す売上高8000億円も、ある程度実現が見えてくる」と期待する。
2030年の売上高1兆円に向けて、けん引するのはイントラロジスティクス事業とクリーンルーム事業だ。
労働力不足や人件費の高騰が続く中で、物流の自動化ニーズは今後も高まると見込む。米国では、小売業向けの大型物流システムの需要が底堅く推移している。中長期的にはインド市場の成長も期待する。経済成長による生活水準の向上に伴い、冷凍食品などを扱うコールドチェーンの需要が急増する可能性があり、冷凍倉庫などの需要が生まれることも期待する。
クリーンルーム事業も、生成AIの利用拡大に伴う先端半導体への投資増などを背景に、力強い成長が続くと見る。
クリーンルーム向け需要「2、3年先まで続く」
寺井氏は「需要がある限り、それに応えるだけの生産能力を準備しなければならない。今の引き合いの状況では、2、3年先まで同じようなペースで進んでいくと見ている。先端半導体は、需要に対して3割程度しか供給が追い付いておらず、この状態を解消するには3年ほどかかるという見方もある。また、データセンターが一度建設されると、いずれ老朽化してリプレース用の半導体が必要になる。新規投資とリプレースの両面で需要が続いていく」と述べる。
24時間365日稼働し続ける半導体工場では、システムに極めて高い信頼性が求められる。自動車産業などでは中国の新興メーカーが力を付けてきている。クリーンルーム向けでは、まだ脅威となるような企業が出てきていないという。
「半導体工場で、われわれのビークルは1年間に2万〜3万km走行するが、それでも壊れない。約30年かけて築き上げた信頼性が、高度なソフトウェア制御技術と併せて、(新興メーカーに対する)参入障壁となっている」(寺井氏)
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