高速ラインでの高精度な検査を可能にする、組み込みAIビジョンシステム:製造現場向けAI技術
Cognexは、Qualcomm Dragonwingプラットフォームを搭載した完全統合型ビジョンシステム「In-Sight 3900」を発表した。従来のシステムでは困難だった、高速ラインでの高精度な検査が可能だ。
Cognex(コグネックス)は2025年5月5日(現地時間)、Qualcomm Dragonwingプラットフォームを搭載した完全統合型ビジョンシステム「In-Sight 3900」を発表した。
In-Sight 3900は、同社の新たな組み込みAI(人工知能)ビジョン技術をベースとして、Qualcomm Dragonwingプラットフォームを搭載した完全統合型ビジョンシステムだ。外部PCなしで運用でき、自動車や電子機器をはじめとする製造現場での高度なリアルタイム検査を可能にする。
従来のビジョンシステムは、検査精度を高めようとすると、ラインの速度を落とす必要があった。In-Sight 3900は、エッジAIツールや高度なAIツールを搭載するため、エッジで業界最高レベルの速度、精度、解像度を達成し、決定論的な意思決定を高速に実行できる。
検査における処理速度は、同社前世代システムの最大4倍で、大量生産のラインレートを最大化する。イメージングは最大25Mピクセルの解像度に対応。より広い視野で取得した画像を詳細に測定し、高精度に欠陥を検出する。
接続性にも優れる。デュアルEthernet構成で、PLC(プログラマブルロジックコントローラー)、ロボット、エンタープライズシステムとの安定した通信を提供する。
また、クラウド型のマシンビジョン開発、管理プラットフォーム「Cognex OneVision」とIn-Sight 3900を組み合わせることで、AIビジョンエコシステムの一部となり、クラウドとエッジそれぞれの利点を生かした効率的な開発、生産が可能になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
外観検査機器の導入時の注意点〜何ができるのか、できないのか
本連載では、自動化に初めて取り組む中堅中小企業の製造現場向けに協働ロボット、外観検査機器、無人搬送機にフォーカスして、自動化を成功させるための導入前(準備)、導入時(立ち上げ)、導入後(運用)におけるポイントを解説する。今回は、外観検査機器について触れる。
数分でセットアップ完了、マシンビジョン向けのクラウド型プラットフォーム
Cognexは、AI(人工知能)を活用してマシンビジョンのアプリケーション構築などを支援する、クラウド型プラットフォーム「OneVision」を本格展開する。一部製品向けに提供を開始しており、2026年初めには他製品にも対応予定だ。
製造/物流現場のバーコード読み取り、90%がAIによる改善に期待
コグネックスは、調査レポート「Industrial Barcode Reading Survey Report」を公開した。バーコードの読み取りが困難といった課題がある場合、AIを導入して精度や使いやすさ、デコード率などの向上に期待するユーザーが90%を占めることが分かった。
ファナックがNVIDIAと連携強化、物理エンジンで高精度デジタルツイン
ファナックは、NVIDIAとの連携を強化し、高精度なデジタルツインなどを実現した。ファナックの新商品発表展示会では、仮想空間上のロボット操作と高精度シミュレーション、NVIDIA PhysXを活用した物理シミュレーションなどを披露する。
ファナックがGoogleと協業、AIエージェントでロボットを操作へ
ファナックは、Googleとの協業により、産業用ロボットのフィジカルAIシステムを構築した。
