最大26kWの超高出力化が可能、アマダが新たなファイバーレーザーマシン:工作機械
アマダは、ファイバーレーザーマシン3シリーズのラインアップを拡充し、正式受注を開始した。最大26kWの超高出力発振器の搭載や長尺材への対応により、加工領域の拡大と生産効率の向上を達成した。
アマダは2026年4月16日、ファイバーレーザーマシン「REGIUS-AJe」「ENSIS-AJe」「VENTIS-AJe」各シリーズのラインアップを拡充し、正式受注を開始したと発表した。ハイエンドモデルであるREGIUS-AJeシリーズに最大26kWの超高出力発振器を搭載可能としたほか、長尺材加工に対応するモデルを追加することで、製造現場における生産革新を提案する。
今回の拡充では、レーザーモジュール自体の高出力化を追求し、最大15kWの高出力シングルレーザーモジュールを新たに開発した。独自の高輝度維持合波技術を用いてこれらを空間上で重ね合わせることで、ビーム品質を維持したまま最大26kWの超高出力化に成功した。さらに、材質や板厚に合わせてビーム形状を制御するENSISテクノロジーを各モジュールに搭載し、独立制御することで多種多様なビームプロファイルの生成を可能にしている。
これにより、中厚板の無酸化切断における加工速度が大幅に向上したほか、軟鋼の対応板厚も拡大した。溶接や塗装といった後工程への影響を抑えた切断面での加工が可能となり、生産性の向上に寄与する。
また、独自のビーム制御技術「LBC(Locus Beam Control)」を搭載した「VENTIS-6225AJe」をラインアップに加えた。同機は6200×2580mmの加工寸法に対応しており、長尺材の加工においても高い生産性を実現する。
今回のラインアップ拡充により、REGIUS-AJeシリーズは6〜26kW、ENSIS-AJeシリーズは3〜15kW、VENTIS-AJeシリーズは4〜9kWの出力帯をカバーし、顧客の多様なニーズに対応する体制を整えた。
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