力行、回生試験に標準対応するオールインワン負荷モータートルク試験ベンチ:FAニュース
東陽テクニカは、小型から中型のモーターを対象とした力行および回生試験に対応するオールインワン負荷モータートルク試験ベンチ「TSB DRIVE」シリーズを発売した。より実環境に近い条件下での性能評価を可能にする。
東陽テクニカは2026年3月27日、小型から中型のモーターを対象とした力行(りきこう)および回生試験に標準対応するオールインワン負荷モータートルク試験ベンチ「TSB DRIVE」シリーズを発売した。「TSBD2000」「TSBD1000」「TSBD500」の3機種を展開する。
TSB DRIVEシリーズは、1.5〜5.0kWの小型中型モーター評価に対応し、モーターの加速や駆動を計測する力行試験やモーター減速時に発電する電力を回収する回生試験にも標準対応する。
また、負荷モーターに応答性能に優れたモデルを採用しており、負荷装置の慣性を同クラスのブレーキ負荷比で最大8分の1に低減している。さらに、負荷モーターに対して250マイクロ秒周期でリアルタイムに負荷指令を実行することで、一回転中のトルクや速度の変動負荷を再現し、より実環境に近い条件下での試験を可能にする。
さらに、同シリーズには、トルク計や制御盤、計測ソフトウェア、安全装置などモータートルク計測に必要な機器が一式含まれている。負荷モーターの制御と計測機能を統合したソフトウェアを用いることで、T-N(トルク−回転数)特性やT-I(トルク−電流)特性、モーター効率の測定、温度上昇試験など、多岐にわたる評価を1台で完結できる。オプションで電力計や温度ロガーとの接続にも対応する。
eモビリティや産業機器の分野では、電動化の加速に伴い、モーターおよびインバーターのさらなる小型化と高出力化が求められている。同社は、標準化された同シリーズの提供を通じて、モーターの性能評価のさらなる効率化や先進モビリティ技術の開発に貢献する。
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