サブスクで初期導入コストを66%低減する、3Dデザインソフトの最新版:メカ設計ニュース
Hexagonは、サブスクリプションモデルで提供する3Dデザインソフトウェア「Geomagic Freeform」の最新版を発表した。直感的な形状調整機能や自動化で、デザイン作業を効率化する。
Hexagonは2026年3月16日(現地時間)、製品デザインや金型設計用の3Dデザインソフトウェアの最新版「Geomagic Freeform 2026.1」を発表した。サブスクリプションモデルで提供することで、初期導入コストを66%低減する。これにより、個人デザイナーや中小規模事業者でも高度な3Dデザイン環境を利用可能になる。
最新版では、デザイン作業を効率化する「Deform Selection」機能を追加した。モデルの一部を移動、回転させると、周囲の形状が追従して変形する。例えば、玩具のポーズを変えるなどの調整作業を、従来の10〜20分から数秒に短縮できる。医療分野で使用するインプラントの金型設計では、この所要時間を1時間から数分に短縮したケースもあった。
操作感を改善するため、Haply Robotics製の小型、軽量なハプティックデバイスに対応した。外出先でも粘土細工のように直感的な操作ができる。この連携技術は、2026年のCESにおいてイノベーションアワードを受賞した。
医療分野向けの機能拡張では、放射線治療計画で使用するデータ形式「RTSTRUCT」への対応を強化し、3Dプリント用デバイスの設計準備を円滑にした。さらに既存ユーザー向けに、測定や造形、形状修正などの主要工程を効率化する生産性向上機能を多数追加した。
同ソフトウェアは、従来のCADでは困難だった複雑で有機的な彫刻的形状の作成を得意とする。玩具やパッケージデザイン、オーダーメイドの義肢装具、金型設計など、消費財からヘルスケアまで幅広い業界での活用を見込んでいる。
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