ホンダは次世代燃料電池モジュールの実機サンプルを披露 生産時期は後ろ倒しに:脱炭素
ホンダは、「第25回 SMART ENERGY WEEK【春】」内の「H2 & FC EXPO【春】─ 第25回[国際] 水素・燃料電池展」において、次世代燃料電池モジュールの実機サンプルを披露した。
ホンダは、「第25回 SMART ENERGY WEEK【春】」(2026年3月17〜19日、東京ビッグサイト)内の「H2 & FC EXPO【春】─ 第25回[国際] 水素・燃料電池展」において、次世代燃料電池モジュールの実機サンプルを披露した。
次世代燃料電池モジュールについては、2025年にモックアップを公開していたが、実機サンプルの展示は今回が初である。同モジュールの生産は日本に新設する工場で実施予定であるが、2025年6月に工場の稼働時期を当初の2027年度から後ろ倒しにすると発表しており、現時点での具体的な生産開始時期は未定だという。
ホンダは2050年に同社に関わる全ての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラルの実現を目指している。同社は水素の可能性に早期に着目して、30年以上水素技術や燃料電池の研究/開発に取り組んできた。
第3世代に当たる次世代燃料電池モジュールは、従来モジュールと比較してさらなる低コスト化を実現した。耐久性は2倍以上、容積出力密度は3倍以上に向上している。「次世代モジュールについては、特に耐久性を求めるのが大変であった。モジュールは内蔵しているセルの枚数で出力が変わり、それぞれを最適な状態でコントロールする必要がある。また、ガスや水などさまざまなものを組み合わせて、湿度などを含めて一番よい状態で管理できなければ耐久性が上がらない。ここに並行してコスト低下の取り組みを進めなければならなかった」(ホンダの担当者)。
次世代燃料電池モジュールは、乗用車だけではなく、商用車や建設機械、定置電源など幅広い用途への展開を広げていき、ホンダはさらなる水素事業の成長を目指す。
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