OKIエンジが北関東校正センターを設立「計測器校正は第三者校正が主流に」:組み込み開発ニュース(2/2 ページ)
OKIエンジニアリングが本庄工場内に「北関東校正センター」を開設。同拠点を中核とする計測機器の校正事業により2028年度までに15億円の売上高達成を目指す。
3つの観点で校正事業を強化
OKIエンジニアリングは、「サービス強化」「技術強化」「人員・体制強化」という3つの観点で校正事業の強化を推進していく。サービス強化では、校正センターを物流の要所である埼玉県本庄市に構えることで、関東圏のさまざまな場所にアクセスしやすくしている。OKIエンジニアリング 計測事業部 事業部長の田尻智義氏「物理的な単なる移動時間の削減ではなく、計測機器が工場から離れる期間を削減することで顧客の生産ラインへの影響を少なくできる」と強調する。
技術の強化として、同社では電気、長さ、圧力といった幅広い分野の計測機器を校正できる体制を整えている。全部で13分野をカバーし、2000機種以上の計測機器に対応していく。さらに同社は、特定の種類の試験および校正を実施する機関の技術能力を証明する国際規格「ISO/IEC 17025」を認定取得した校正機関である。そのため、顧客は国際規格を認定した第三者機関としてOKIエンジニアリングに計測機器の校正を依頼できる。「温度±1℃/湿度45±20%という極めて厳密な環境を維持できる校正室も所有している」(田尻氏)。
新設した北関東校正センター内は各エリアで計測機器に合った作業が実施できる環境が整っている。抵抗器のような湿度に敏感で校正値が変化してしまう計測機器は、より厳重に室温/湿度が管理されている校正室で校正作業を実施できる。また、施設内の動線や施設内の光量、校正済みの計測機器についても適切に管理されており、同社が所有する専門技術を存分に発揮しやすい最適な環境が整備されている。
人員・体制強化としては、巨額な設備投資を行って面積を広げるだけではなく、技術の増強やDX(デジタルトランスフォーメーション)システムを導入することで、工程の進捗確認をリアルタイムで可視化して無駄な工数の削減を推進していく。田尻氏は「われわれの目指す姿は、単なる校正の代行業者ではなく、製造現場を支えて校正業務そのものを設計する『ナンバーワンパートナー』になることである。単なる校正会社からの脱却と新たな価値の創造がわれわれの存在意義と思っている。今後は北関東センターを強力なハブとして、将来的に全国の製造現場を支える不可欠なインフラとして成長させていきたい」と述べている。
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