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1.1秒に1個のブレーカー、4万の品番 パナソニック電気の見張り番のモノづくりメイドインジャパンの現場力(2/3 ページ)

住宅内の“電気の見張り番”である住宅分電盤。国内の最大シェアを持つパナソニック エレクトリックワークス社の傘下で、住宅分電盤やブレーカー(遮断器)を製造する、パナソニック スイッチギアシステムズ(愛知県尾張旭市)のモノづくりに迫った。

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1.1秒に1個完成するコンパクトブレーカー自動生産ライン

 自動生産ラインでは、それぞれのラインで作られたハートブロック、中仕切りブロック、電路Nブロックが組み立て工程に送られて完成品となる。


ハートブロック[クリックで拡大]

 パナソニック スイッチギアシステムズ 生産技術部 部長の松浦佳紀氏は「80台の設備がつながっており、人を介さずに生産している。その代わり、1台が止まるとライン全体が止まってしまう。万が一のため、オペレーターは全ての工程を理解する必要があり、高い技能が要求される。若手などの人材育成にも活用しており、この自動化ラインを任せられるようになれば、工場内のどの工程に行っても通用する」と話す。

 ハートブロックでは、バイメタル材料をプレス加工し、リード線を溶接して接合する。その過程で生じたバイメタルの内部のゆがみは熱処理で除去する。さらに別の金属部品をカシメで接合し、完成となる。

 中仕切りブロックでは白色とオレンジ色の2色成形とワイヤ加工を1工程で行っている。以前は、白色部品の成形、オレンジ色の塗装、ワイヤ加工という3工程だったが、生産効率化のため工程集約した。


ハートブロックを製造する設備[クリックで拡大]

2色成形などを行い中仕切りブロックを製造[クリックで拡大]

 電路Nブロックの接続棒加工工程では、銅の線材を3次元に加工する。歩留まりは100%で材料ロス0を達成しているという。

 完成品組み立て前工程では、可動枠や開極ばね、ハンドルなど各工程で加工されたブロック部品を高速組み立てし、その後の完成品組み立て中工程でハートブロックや中仕切りブロックを組み込み、完成品組み立て後工程でカバーなどを取り付ける。

電路Nブロックでは銅の線材を3次元に加工
電路Nブロックでは銅の線材を3次元に加工[クリックで拡大]

 検査工程では、部品欠品や変形などを検出するハンドル荷重検査、ブレーカの動作特性を調整するブレーカー特性較正、瞬時特性検査、過電流特性検査、耐電圧検査、ロットナンバー印刷、外観検査を全自動で行っている。

 設備のPLC(プログラマブルロジックコントローラー)や表示灯を介して、自動化ライン全体や設備ごとの生産進捗や稼働状況、工程品質などのデータを収集し、内製した独自のシステムで一元管理している。リアルタイムに生産の状況を把握することができ、無駄の削減や品質の安定に大きく貢献している」。

ハンドル荷重検査なども全自動で行っている
ハンドル荷重検査なども全自動で行っている[クリックで拡大]

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