日本国内におけるAUTOSAR製品の販売店契約を締結、SDV開発支援を強化:車載ソフトウェア
イーソルは、イータスと日本国内でETASのAUTOSAR製品を取り扱う販売店契約を締結した。製品販売とサポート窓口の運営を開始し、AUTOSAR製品をベースとしたエンジニアリングサービスも提供する。
イーソルは2026年1月9日、ETASの日本法人であるイータスと日本国内でETASのAUTOSAR製品を取り扱う販売店契約を締結したと発表した。同月から製品販売とサポート窓口の運営を開始し、同年4月からはAUTOSAR製品をベースとしたエンジニアリングサービスの提供も開始する。
今回の契約により、イーソルは自社が展開する「AUBIST」に加え、ETASのAUTOSARソリューション、SoC(システムオンチップ)向けミドルウェア、オンボードセキュリティソリューションをラインアップに加える。これにより、ソフトウェアが車両の価値を定義するSDV(ソフトウェア定義型車両)時代の高度な開発ニーズに対し、製品とエンジニアリングサービスを組み合わせた最適なカスタムプラットフォームを提案可能になった。
車載ソフトウェアの共通化を目指す国際標準規格のAUTOSARは、欧州の新型車開発ではほぼ標準となっており、日本や中国市場でも採用が拡大している。両社は共に、AUTOSARのプレミアムパートナーとして仕様策定に深く関与してきた実績を持ち、深い技術的知見を強みとする。
イーソルは、長年の車載システム開発で培った技術力をフルスタックで提供するエンジニアリングサービスと、拡充された製品群を統合する。これにより、モビリティ開発における多様な課題解決をトータルで支援し、複雑化する車載ソフトウェア開発の効率化と、次世代モビリティの進展に貢献する。
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