ニデック、半導体、ヒューマノイド……記事で振り返る2025年:FA 年間ランキング2025(1/2 ページ)
2025年に公開したMONOist FAフォーラムの全記事を対象とした「人気記事ランキング TOP10」(集計期間:2025年1月1日〜12月18日)をご紹介します。
2025年も残りわずかとなりました。皆さんにとってどんな1年でしたでしょうか。
さて、MONOist恒例のPV数年間ランキングを発表する時期が来ました。本稿では、FAフォーラムの2025年公開記事を対象としたランキングを紹介します。
ニデックによる牧野フライスへのTOB
FAフォーラムで2025年に最も読まれた記事の第1位は「ニデック工作機械会社トップたちは牧野フライスTOBで何を語ったか」です。
年の瀬も差し迫った2024年12月27日にニデックが表明した、牧野フライス製作所への事前同意なきTOB(株式公開買い付け)。三菱重工作機械(現ニデックマシンツール)、OKK(現ニデックオーケーケー)、さらにTAKIZAWAを傘下に収め、工作機械事業を強化していたニデックが、次なるターゲットにしたのが牧野フライス製作所でした。
2025年に入り、両者は文書による質問状のやりとりなどを重ねましたが、牧野フライスの賛同を得られないままニデックはTOBの実施に踏み切ります。同記事は、その際にニデックが開いた記者会見の模様を、同席した傘下の工作機械メーカーのトップの発言とともにまとめたものです。なお、ランキングの8位には、牧野フライス 取締役社長 宮崎正太郎氏らがニデックのTOBに反対を表明したオンライン会見の記事「ニデックTOBに『反対』表明、牧野フライスのトップは何を語った」が入っています。いずれも産業界で大きな注目を集めたということでしょう。
その後、牧野フライスが導入した買収防衛策によって、ニデックはTOBを断念するに至ります。ただ、牧野フライスはホワイトナイト(友好的買収者)として名乗りを上げた、投資ファンドMBKパートナーズによるTOBを控えています。
一方のニデックは不適切会計問題に揺れています。いまだ全容の解明には至っておらず、2025年12月19日には同社の創業者であり、グローバルグループ代表の永守重信氏が辞任し、名誉会長(非常勤)に就任することが発表されました。
切削や板金、見事な金属加工の技術に関心
2位に輝いたのは、「こ、これが切削だと…… 第20回切削加工ドリームコンテスト各賞紹介」です。DMG森精機主催の第20回切削加工ドリームコンテストにおける各部門の金賞、銀賞、銅賞などを画像とともに紹介しています。“切削加工によってここまでのものが作れるのか”とその見事な技術に感嘆せざるを得ません。
同コンテストは切削型工作機械、AM(アディティブマニュファクチャリング、積層造形)やレーザー加工機などの先端加工機を使用している企業および学校、研究機関を対象に、技術/技能の研さんと向上、交流を目的として2004年から開催されています。
なお、10位には、同じく金属加工に関するコンテストである第37回優秀板金製品技能フェアの各賞を紹介した「これをどうやって板金で……第37回優秀板金製品技能フェア各賞紹介」がランクインしました。
優秀板金製品技能フェアは、アマダが運営する金属加工の職業訓練法人アマダスクールが主催しているコンテストです。1989年から毎年開催され、国内外の金属加工企業の加工技術、技能を競う場となっています。日本の製造業を支える要素の1つが、高い金属加工の技術です。両コンテストのさらなる発展を願うばかりです。
MONOist FA
人気記事ランキング TOP10
2025年1月1日〜12月18日
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