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マレーシアでのモリブデンとバナジウム回収事業に資本参加製造マネジメントニュース

神戸製鋼所は、太陽鉱工がマレーシアに立ち上げる、使用済み脱硫触媒のリサイクル工場「Taiyo Koko Malaysia」へ資本参加する。これにより事業の推進を支援し、特殊鋼を中心とした鉄鋼製品などのサプライチェーン強化を図る。

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 神戸製鋼所は2025年12月1日、太陽鉱工がマレーシアに立ち上げる、使用済み脱硫触媒のリサイクル工場「Taiyo Koko Malaysia(太陽鉱工マレーシア)」への資本参加を発表した。資本参加により事業の推進を支援し、特殊鋼を中心とした鉄鋼製品などのサプライチェーン強化を図る。


調印式の様子[クリックで拡大] 出所:神戸製鋼所

 太陽鉱工は、鉄鋼製品などの製造に必要となる金属原料のフェロモリブデン、フェロバナジウムの主要サプライヤーだ。現在、その調達は海外依存度が高く、かつ特定地域に偏在している。また、国内の石油精製量の減少により、使用済み脱硫触媒の国内発生量も減少傾向にある。

 新設する太陽鉱工マレーシアでは、石油精製所で発生する使用済みの脱硫触媒を回収し、含有するモリブデンとバナジウムを分離する。その後、モリブデン酸と五酸化バナジウムとして日本に輸出し、太陽鉱工で加工する。使用済み触媒は、マレーシアで最大級の石油精製、石油化学コンプレックス事業(RAPID)から確保する予定だ。

 KOBELCOグループでは、変革への取り組みとして7つのXを設定した「KOBELCO-X」を推進している。今回の資本参加は、そのうちの1つ「AX(Ambidexterity、両利きの経営/既存事業の深化×新規事業機会探索)」での1例となる。


「KOBELCO-X」の概要 出所:神戸製鋼所

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