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安川電機がセルの構築/制御機能を強化したコントローラー発売FAニュース

安川電機は、YRMコントローラー「YRM1030」を発売した。ロボットとの連携で複数装置を接続し、自動化セルを容易に構成できる機能を備えており、自動化を促進して生産性を向上する。

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 安川電機は2025年11月13日、コントローラーソリューション「iCube Control」の新モデルとして、YRMコントローラー「YRM1030」を発売した。

 生産現場では装置単体の自動化が進む一方で、装置間の搬送や段取替え作業の多くが依然として人手に依存しており、自動化の障壁となっている。

 YRM1030は、従来機の「YRM1010」で評価された、セル制御とデータ分析結果を制御にフィードバックする機能を引き継ぎつつ、セル構築機能を大幅に強化している。ロボットとの連携で複数装置を接続し、自動化セルを容易に構成できる機能を備えており、自動化を促進して生産性を向上する。

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YRMコントローラー「YRM1030」[クリックで拡大] 出所:安川電機

 また、生産品種ごとの製造工程と作業内容をレシピデータで一元管理するため、レシピの変更のみで柔軟に仕様変更ができる。さらに、セル内の装置やロボットのデータを統合して収集し、「YASKAWA Cockpit(YCP)」に自動格納する。YCPでの解析結果はYRM1030の制御に反映され、可働率や製品品質の向上に寄与する。

 同社が提供するエンジニアリングツール「YRM Studio」は、直感的なインタフェースでセル構築とレシピ作成を支援する。加えて、「SLIO I/O」シリーズに対応しており、YRM1030にSLIO I/Oシリーズを取り付けることで、多彩なI/O構成でシステムを柔軟に拡張できる。

 主な仕様として、CPUユニットにEtherNet/IPポートやMECHATROLINK-4/III×2回線を備え、外部メモリはSDカードに対応する。外形寸法は50×130×130mm、冷却方式は自然空冷。多様な通信ユニットやカウンターユニットがオプションで用意されており、これらを組み合わせることで用途に応じた構成を構築できる。

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