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コンパクトなミル主軸で加工領域が拡大した複合加工機新シリーズを展開:工作機械
ヤマザキマザックは、コンパクトなミル主軸を採用した複合加工機「INTEGREX i NEO」シリーズを発売した。ワークとの干渉を抑え、加工領域が拡大している。
ヤマザキマザックは2025年10月16日、コンパクトなミル主軸の採用により、加工領域が拡大した複合加工機「INTEGREX(インテグレックス) i NEO」シリーズを発売したと発表した。同社のフラッグシップモデル「INTEGREX」の新シリーズで、加工能力の強化と高精度化を図った。
INTEGREX i NEOシリーズは、ワークとの干渉を抑える、コンパクト設計の新型ミル主軸を搭載。加工範囲が拡大したほか、オプションの2万回転仕様では、主軸構造を最適化して剛性を高めた。これにより、高速主軸ながら鉄系材料のミーリング加工でも高い生産性を発揮する。
また、旋削主軸とミル主軸の冷却機能を強化し、主軸の熱変位を抑えることで加工精度の低下を防止する。ボールねじの温度情報に基づいて全長変化を自動補正する機能を搭載し、熱変位の影響を抑え、連続加工時の加工精度を安定化した。
段取替えの頻度が高い多品種少量生産に対応するため、フロントマガジンを採用。工具脱着装置や仮置き台を設置したことで、オペレーターの負担を軽減している。
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