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長岡市と住友化学が資源循環で連携:製造マネジメントニュース
住友化学は、新潟県長岡市が主導する産学官金の枠組み「長岡バイオエコノミーコンソーシアム」への参画を発表した。
住友化学は2025年9月22日、新潟県長岡市が主導する産学官金の枠組み「長岡バイオエコノミーコンソーシアム」への参画を発表した。同社のデジタルサービス「Biondo(ビオンド)」の活用拡大を通じて、地域の未利用または低利用資源の価値創出に貢献し、資源循環モデルの構築に取り組む予定だ。
長岡バイオエコノミーコンソーシアムは、産学官金共同でバイオエコノミー社会を目指す枠組みだ。現在の会員数は68団体で、長岡ならではの未利用資源や独自産業資源を最大限に活用し、新たなビジネスモデルやイノベーションの創出を推進している。
Biondoは、同社の高度な分析技術と豊富な天然資源のデータを基盤とした、天然素材を売りたい人と買いたい人をつなぐプラットフォームだ。今回の連携では、長岡バイオエコノミーコンソーシアムは、地域企業が持つ特産物や未利用または低利用資源などについてBiondoで分析し、結果を基に地域資源のデータベースを構築する。
今回の連携により、地域企業は地域資源の機能成分情報を活用し、資源の高付加価値化や新規事業創出、販路拡大などが可能になる。同社は、成分分析によって資源の持つ可能性を可視化するとともに、その情報をBiondoのWebサイトで全国へ発信し、企業間のマッチングを促進するとしている。
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