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パナソニックが10年ぶりに彦根工場を公開 最新のモノづくりに迫る:スマート工場最前線(3/4 ページ)
パナソニックは報道関係者にシェーバー事業メイン工場である彦根工場内のモノづくりを公開した。本稿では、同工場で「伝統と未来の融合を図るAI活用と自動化」をテーマに取り組むモノづくり変革の一部を紹介する。
パナソニックでは200種類以上の品質評価を実施
シェーバーの品質を評価する工程では、多様な評価試験が行われている。「シェーバーの場合は、1商品開発に200以上の評価を実施している」(品質評価工程の担当者)。「転倒試験」では、商品が転がり落ちても壊れないことを確認するために、専用の機械で転がし試験を実施している。パームインのような小型シェーバーが登場し、内部に使用する部品がどんどん精密になり小型化している中で、丈夫な製品に仕上がっているかを確認するためにシェーバーを転がし続ける。
パナソニック彦根工場の品質評価「転倒試験」の様子[クリックで再生]
「スイング寿命試験」「フロート寿命試験」では、シェーバーのヘッド部分の品質評価をしている。過酷な動きに耐えられるかどうかを確認するためにシェーバーのサスペンションやヘッドの動きをそれぞれ専用の機械で確認している。
パナソニック彦根工場の品質評価「スイング寿命試験」の様子[クリックで再生]
パナソニック彦根工場の品質評価「フロート寿命試験」の様子[クリックで再生]
「流水試験」では防水性能を確認するために、一番水に触れる頻度が高い場所や防水性能が求められる場所に大量の水を当てて品質を確認している。これらの試験で使用している検査装置は、それぞれの検査に合った特注仕様で製作している。
パナソニック彦根工場の品質評価「流水試験」の様子[クリックで再生]
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