台湾の電子部品大手であるYAGEO(以下、ヤゲオ)による、温度センサー大手の芝浦電子のTOB(株式公開買い付け)が2025年10月3日に成立する見込みとなったことが発表されました。
芝浦電子の買収については、ヤゲオが2025年2月に芝浦電子の同意を得ないまま提案したものです。その後、ミネベアミツミがホワイトナイト(友好的な買収者)として参戦し、2025年5月のTOB開始以降は買い付け価格の引き上げ合いを行うなど、激しい応酬が繰り広げられていました。しかし、8月下旬にミネベアミツミが価格の引き上げを諦め9月12日にTOB不成立を発表し、事実上の撤退を表明しました。ヤゲオは9月2日に外為法的審査も通過し、最終的に当初予定の過半数を上回る約87%の株式を取得したといいます。これにより、ヤゲオによる芝浦電子の買収が確定しました。
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