3Dスキャナーとリバースエンジニアリング用ソフトを統合した特別パッケージ：3Dスキャナーニュース

APPLE TREEは、3Dハンディースキャナー「3DeVOK MT」とリバースエンジニアリング用ソフト「Geomagic Design X Go」を組み合わせた特別パッケージを発売した。スキャンからCAD化までをワンストップで提供する。

[MONOist]

　APPLE TREEは2025年9月10日、SCANTECH製3Dハンディースキャナー「3DeVOK MT」とリバースエンジニアリング用ソフトウェア「Geomagic Design X Go」を統合した特別パッケージを発売した。スキャンからCAD化までを一体化したことで、低コストでスムーズな導入を可能にした。

3Dハンディースキャナー「3DeVOK MT」［クリックで拡大］ 出所：APPLE TREE

　3DeVOK MTは、ブルーライト、赤外線レーザー、赤外線ストラクチャーライトの3つの光源を搭載し、最高精度0.04mm、最大スキャン速度450万点／秒を達成している。最大スキャン範囲は1100×1000mmで、大型ワークや人体、美術品の計測に対応。黒色や光沢物体、屋外環境でも安定したスキャンが可能だ。

　Geomagic Design X Goは、「.pts」「.stl」「.step」「.iges」拡張子の点群やメッシュデータの入出力に対応し、メッシュ修復、自動曲面化などの機能を備える。主要CADソフトとのリアルタイム連携が可能で、「SOLIDWORKS」や「Creo」などにデータを迅速に転送できる。

　シームレスなデータ生成により、設計や製造、研究、文化財保存など幅広い分野で業務効率化につながる。古い部品や金型の再現、人体スキャンによる医療分野でのカスタム器具製作、文化財や芸術品のデジタル保存、プロトタイプの設計検証、2D図面の抽出などでの利用を見込む。

　両製品の通常合計価格は174万6470円となるが、特別パッケージは150万円で提供する（いずれも税込み）。

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