3D変形計測システムと半自動3D形状計測システムの新製品を国内展開:3Dスキャナーニュース
丸紅情報システムズは、Carl Zeiss GOM Metrologyの3D変形計測システム「ARAMIS 1」と半自動3D形状計測システム「ScanPort」の取り扱いを開始する。
丸紅情報システムズは2025年9月9日、Carl Zeiss GOM Metrology(ZEISS)の非接触3D測定機器「ARAMIS 1(アラミス ワン)」と「ScanPort(スキャンポート)」の取り扱いを開始すると発表した。両製品は、動的な3D変形計測に対応する「ARAMIS」シリーズと3Dスキャナー「ATOS(エイトス)」シリーズの新モデルとなる。
ARAMIS 1は、部品の評価試験や製造工程の変形予測に活用できる3D変形計測システムだ。実物の変形状態を解析し、妥当性を確認できる。エントリークラスながら高機能のハードウェアとソフトウェアを備え、カメラ解像度は2472×2064ピクセル。最高150fpsでの計測に対応し、測定範囲は50×40mm〜500×425mmをカバーする。
ScanPortは、3Dスキャナーを使った半自動3D形状計測システムとなる。ブルーライト光源と最大1200万画素センサーを搭載し、測定範囲は最大500×300mmに対応する。点間距離は最大0.03mmで、測定対象物は最大20kgまで対応する。寸法は550×725×180mmで、重量は約22kg、最も重い部分は11kgに抑えたモジュラー構造を採用。USB 2.0接続により、Windows 11とZEISS INSPECTソフトウェアで使用できる。
丸紅情報システムズは1999年から3Dスキャナーを国内で展開し、自動車、航空宇宙、重電、消費財分野などで利用を広げてきた。今回の新製品も、製造業をはじめ幅広い領域で活用が期待される。
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