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「ラムダッシュ パームイン」が絶好調 70周年を迎えるパナソニックのシェーバー事業:イノベーションのレシピ(3/3 ページ)
パナソニックは、70周年を迎えた同社のシェーバー事業の戦略とモノづくりの取り組みについて説明した。
パナソニックが目指す今後のシェーバー事業
世界でビューティー/パーソナルケア市場が拡大している中で、パナソニックはこれまでのメンズシェーバー事業の取り組みやノウハウを活用した新たな挑戦をしていく。具体的には、世界の地域によって異なる髭そりの特徴や習慣の調査/研究、欧米を中心に世界各地域で試作品を用いた髭そりの実証に基づく髭の特性に関する研究などにより、生活者のインサイトを世界的に追求する。また、70周年アニバーサリーエディションとして2025年4月に発売した日本の自然美を演出する4色のカラーバリエーションのパームインが海外観光客の購入率が高いという結果や、2024年1月に米国ネバダ州ラスベガスで開催した電子機器見本市「CES 2024」に出展したパームインがアワードを受賞したことなど、グローバルユーザーが同製品を高く評価していることにも着目している。
パナソニックはこれらの動向を背景に、日本国内市場では2027年度までに販売額の50%までパームインの比率を高めるとともに、海外市場ではシェーバー事業の販売額を2030年度までに2024年度から倍増させることを目指す。南波氏は「日本国内で取り組んできたシェーバーの小型化やラムダッシュの新たな挑戦をテコに、今後はグローバルの顧客にお役立ちしていく」と抱負を述べた。
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