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材料開発領域で分析装置とデータ解析基盤の連携を検討開始マテリアルズインフォマティクス

リガクとMI-6は、材料開発領域でのデータ利活用に関する協業可能性を検討する基本合意書(MOU)を締結した。分析装置とデータ解析基盤をシームレスに連携させて、新材料創出にかかる期間の大幅な短縮を目指す。

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 リガクとMI-6は2025年9月3日、材料開発領域でのデータ利活用に関する協業可能性を検討する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。

 背景には、材料開発における測定手法とデータ形式の多様化がある。マテリアルズインフォマティクス(MI)をはじめとするデジタル技術やロボティクス技術に注目が集まっているが、分析装置との連携や実験環境への実装はハードルが高い。リガクはX線分析や熱分析に強みがあり、MI-6はAI(人工知能)や機械学習を用いた研究開発プラットフォーム「miHub」や実験自律化の支援サービスを提供している。両社が互いの知見を持ち寄り、実課題に即したソリューションの共創可能性を探る目的でMOUを結んだ。将来的な新ソリューションの開発や提供も視野に入れている。

 今後の取り組みとしては、分析装置とデータ解析基盤をシームレスに連携させて、研究者の知見抽出や実験計画の高度化を支援し、新材料創出にかかる期間の大幅な短縮を目指す。最適条件探索を自動化するソリューションの開発や提供も検討するという。現在は装置と解析技術を接続する共同事業実証(PoC)の準備を進めており、現場で実装可能なソリューションを段階的に検討していく計画だ。

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