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長い通路を抜けると、そこはFCNTの地下実験室だった:イノベーションのレシピ(3/5 ページ)
FCNTは、新型スマートフォン「arrows Alpha」の販売開始に合わせ、報道陣向けに「中央林間 地下実験室ツアー」を開催。ジャパンクオリティーを支えるさまざまな評価試験の現場を初公開した。
Vビット(鋭鉄)落下試験では、175gのおもりを60cmの高さから落とし、強度が弱いとされる筐体のフレーム部分とディスプレイの境目(ディスプレイの端)をめがけて、先端のとがった金属(鋭鉄)を打ち込む。筐体に傷がついたとしても、タッチパネル操作や表示に問題がないことを確認する。
動画 Vビット落下試験のデモの様子(撮影:MONOist編集部)
角曲げ試験は、スマートフォンの四隅のうち、1カ所にのみ負荷をかけるものだ。
繰り返し落下試験は、10cmの高さから計1万2000回繰り返してスマートフォンを落下させる過酷な試験で、6面全てに対して行われる。これは、机にポンと投げるように置くような日常的な“雑な使用”を想定している。
ねじり試験は、スマートフォンの上下を固定してひねるように負荷をかける試験で、点圧迫試験ではディスプレイの中央部に丸い金属棒を約25kgの力で押し当て、耐久性を評価する。
ここで紹介したものはほんの一部であり、実際の試験項目は50〜70種類にも及ぶという。また、評価用の試験装置は30種類以上あるとのことだ。
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