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長い通路を抜けると、そこはFCNTの地下実験室だったイノベーションのレシピ(2/5 ページ)

FCNTは、新型スマートフォン「arrows Alpha」の販売開始に合わせ、報道陣向けに「中央林間 地下実験室ツアー」を開催。ジャパンクオリティーを支えるさまざまな評価試験の現場を初公開した。

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堅牢性能試験

 また場所を少しだけ移し、今度は堅牢性能試験を行う現場を見学することができた。arrowsシリーズをはじめ、FCNTが手掛けるスマートフォンの開発において主に実施される評価試験の一部として、「1.5mコンクリート面落下試験(26方向)」「円すい落下試験」「3点曲げ試験」「アスファルト面落下試験」「Vビット(鋭鉄)落下試験」「角曲げ試験」「繰り返し落下試験」「ねじり試験」「点圧迫試験」の9項目が紹介された。

主に実施される評価試験の一部
主に実施される評価試験の一部[クリックで拡大]

 1.5mコンクリート面落下試験(26方向)は、通話中にスマートフォンをうっかり落としてしまう場面を想定したものだ。専用の装置を用いて、6面、12辺、8角の合計26方向からスマートフォンを落下させる。

1.5mコンクリート面落下試験(26方向)の装置
1.5mコンクリート面落下試験(26方向)の装置[クリックで拡大]
動画 1.5mコンクリート面落下試験のデモの様子(撮影:MONOist編集部)

 円すい落下試験では、丸みを帯びた金属の塊を40cmの高さから落下させて、ディスプレイの強度を確認する。

円すい落下試験の装置円すい落下試験のおもり (左)円すい落下試験の装置/(右)試験に用いられる金属の塊[クリックで拡大]
動画 円すい落下試験のデモの様子(撮影:MONOist編集部)

 3点曲げ試験では、スマートフォンの両端を支持し、中央部を金属棒で押し込む。スマートフォンをポケットに入れたまま、うっかり座ってしまうようなシーンを想定している。

 アスファルト面落下試験は、比較的フラットなコンクリート面ではなく、凹凸のあるアスファルト上での落下を想定した試験となる。

アスファルト面落下試験用のアスファルト
アスファルト面落下試験用のアスファルト[クリックで拡大]

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