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【レベル3】図面の寸法値を複数回使うべからず!テルえもんクエストII(3)(2/3 ページ)

設計スキルのレベルアップを目指す設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、さまざまな“問(モン)スター”に挑む「テルえもんクエストII」の世界へようこそ。【レベル3】のテーマは、「図面の寸法値を複数回使うべからず!」だ。

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アイテム(3)幾何拘束:等しい値

 スケッチでサイズを定義する際に、同じ値を複数の要素に適用するには、幾何拘束を設定することで対応できます。

 例えば、同じ直径の穴が複数ある場合、1つの円にだけ直径の値を定義し、他の円には幾何拘束で「等しい」を設定します。こうしておけば、設計変更で穴の直径が変わっても、1つの修正だけで他の穴も自動的に連動して更新されます。

Autodesk Fusionのスケッチで拘束「等しい」を設定している画面の例
図3 Autodesk Fusionのスケッチで拘束「等しい」を設定している画面の例[クリックで拡大]

アイテム(4)関係式

 3D CADの中には、ユーザーがあらかじめパラメーター(変数)を設定し、スケッチやフィーチャーのサイズを定義する際に、それを入力として利用できる機能を備えたものがあります。

 この機能は、「関係式」や「パラメーター」などのコマンド名で実装されていることが多いです。一度設定したパラメーターは、複数の箇所で繰り返し使用でき、値を変更すれば、関連する形状も連動して自動的に修正されます。

 例えば、図4はAutodesk Fusionで、板の厚さをユーザーパラメーター「t=10」として定義し、本棚を作成している画面の例です。このとき、「t」の値を変更すれば、全ての板の厚さが連動して自動的に更新されます。

Autodesk Fusionでユーザーパラメーターを設定している画面の例
図4 Autodesk Fusionでユーザーパラメーターを設定している画面の例[クリックで拡大]

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