ニュース
外観検査で変色や酸化が疑われる電子部品のはんだ付け試験サービス:組み込み開発ニュース
コアスタッフは、「電子部品はんだ付け試験サービス」の提供を開始した。外観検査で変色や酸化が疑われる電子部品を対象に、専門スタッフが実際にはんだ付け試験を実施し、はんだのぬれ性を評価、判定する。
コアスタッフは2025年7月4日、「電子部品はんだ付け試験サービス」の提供開始を発表した。基本料金は1ピンまで3万円、2ピン目以降は1ピンごとに800円が追加となる(いずれも税込)。
同サービスは、外観検査で変色や酸化が疑われる電子部品を対象に、コアスタッフ解析センターの専門スタッフが実際にはんだ付け試験を実施。はんだのぬれ性(はんだの付着状態)を評価し、判定する。
サービス対象となる製品は、同社が運営する半導体、電子部品の通販サイト「CoreStaff ONLINE」から調達した部品のうち、同社が設定する特定仕入先ランクがBおよびCランクの生産中止品。解析センターの抜き取り検査で、変色または酸化が確認された部品が対象となる。
製品ライフサイクルが短期化し、電子部品や電子機器関連の製造現場では生産中止品の部品を調達する機会が増加している。それに伴い、同社には「部品に変色、酸化が見られるが、使用可能か否かを自社で判断するのは難しい」という相談が多く寄せられていた。
同サービスは、購買や品質保証に関する製造現場の不安と作業工数を軽減し、製品の安定供給に向けた解決策になることを目指す。なお同年9月末まで、同サービスを無料で提供するキャンペーンを実施する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
半導体物流の2024年問題を解決へ、コアスタッフは「調達と物流のTSMC」を目指す
コアスタッフは、2024年秋に稼働予定の新物流センター(長野県佐久市)の建設状況や、半導体業界における物流2024年問題、新物流センターを活用した物流2024年問題に対応する同社の新サービスについて説明した。不足から一転して過剰在庫に悩む半導体市場、最悪シナリオでは回復は2026年?
コアスタッフは、半導体/電子部品市場の現状と今後の展望について説明会を開催した。半導体不足の裏で大奮闘、語られざる半導体商社の仕事を知る
半導体不足などのニュースで、半導体の流通に携わる「半導体商社」にスポットライトが当たる機会はあまりない。半導体の流通業務に携わる商社の立場から見て、昨今の半導体不足はどのように見えていたのか。そもそも半導体商社はどのような仕事をしているのか。コアスタッフ代表取締役に話を聞いた。2022年後半は半導体不足が解消し調整局面へ「それでも足りないモノは足りない」
コアスタッフが足元の半導体市況や今後の展望について説明。2020年後半から続く半導体と電子部品の厳しい供給不足が全般的には解消に向かいつつあり、今後約半年〜1年間は調整局面に入る可能性が高いという。ただし、32ビットマイコンやパワー半導体などは入手しにくい状況が続いており、これらの製品については供給不足が続く見込みだ。半導体不足が中堅中小製造業を直撃、自動車業界による在庫確保の余波か
コアスタッフが供給が逼迫(ひっぱく)している半導体や電子部品の現状について、オンライン商社としての立場から解説。同社はこれまでも同様の会見を行っており、その際には「納期が1年以上、価格が20〜30倍に跳ね上がっている」と報告したが、現在はさらに状況が厳しくなっているという見立てだ。深刻化する半導体不足、納期が1年以上、価格が20〜30倍に跳ね上がるものも
半導体や電子部品の通販Webサイトなどを手掛けるコアスタッフは2021年6月30日、不足が叫ばれている半導体に関する考察と、これらの状況に対する同社の取り組みについて発表した。