チェーンコンベヤーの予兆保全や状態監視に、椿本が“たるみ”を見るセンサー:FOOMA JAPAN 2025
椿本チエインは「FOOMA JAPAN 2025」において、チェーンコンベヤー監視システムを参考出展した。
椿本チエインは「FOOMA JAPAN 2025」(2025年6月10〜13日、東京ビッグサイト)において、チェーンコンベヤー監視システムを参考出展した。
チェーンコンベヤーは製造現場においてさまざまなワークの搬送に使われているが、使用していくうちにチェーンを構成するブシュの内側などが摩耗し、ピッチ(2つのピンの中心間の距離)が少しずつ伸びて、チェーンにたるみが発生する。チェーンがたるむと、搬送するワークの位置決め精度に影響する。「位置決めが重要な充てん装置などにおいて、チェーンのたるみを早期に把握することができれば、トラブルを未然に防げる」(椿本チエインの説明員)。
チェーンコンベヤー監視システムでは、2個の近接センサーを使ったチェーン監視センサーを設置。チェーンのたるみで生じする通過時間のずれから、チェーンがどれだけ伸びているかを計測して、Web上で見える化する。チェーンの伸びている箇所を特定することも可能だ。測定したデータを蓄積、分析し、レポートを配信したり、閾値を超えると通知したりすることもできる。従来は、停止した状態で部分的に計測するしかできなかったが、それを常時、遠隔監視できるようになる。
「設備によってはチェーンの長さが数百mになっており、チェーンの伸びた部分だけを特定して交換することが可能になる。われわれとしても、まだ発見し切れていないユーザー課題がある。この状態監視ソリューションをどんなことに使えるか、ユーザーの反応を見ながら最適な使い方を模索していきたい」(椿本チエインの説明員)
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