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焦点深度を拡張した白内障治療向け非回折多焦点眼内レンズを発売:医療機器ニュース
Johnson&Johnsonは、遠方から近方距離まで焦点深度を拡張した、非回折焦点深度拡張型眼内レンズ「テクニス ピュアシー」を国内で発売する。白内障手術用多焦点眼内レンズの新しい選択肢の1つとなる。
Johnson&Johnsonは2025年5月23日、非回折焦点深度拡張型(EDOF)眼内レンズ「テクニス ピュアシー」2製品を発表した。同年6月20日に日本国内で発売する。白内障手術用多焦点眼内レンズの新しい選択肢の1つとなる。
発売する2製品は、非回折EDOF眼内レンズ「テクニス ピュアシー オプティブルー Simplicity」と、乱視矯正機能付き非回折EDOF眼内レンズ「テクニス ピュアシー トーリックII オプティブルー Simplicity」だ。
テクニス ピュアシーは、度数を連続的に変化させる独自の屈折技術「OptiCurve テクノロジー」を採用。レンズ表面に細かい溝や段差が刻まれている従来の回折型多焦点眼内レンズと異なり、遠方から日常生活に必要な近方まで焦点深度を拡張する。
また、従来の屈折型多焦点眼内レンズとも異なり、光学部表面の屈折領域を設けていない。これにより、瞳孔径の大きさが加齢に伴って変化することで生じる視機能への影響を低減する。
さらに、コントラスト感度が単焦点眼内レンズと同等で、グレア現象やハロー現象などの夜間光視症を低減する。手術前に想定したピントの距離と、実際に眼内レンズを挿入した際のピントの距離に差が出る「残余屈折(屈折ずれ)」への耐性にも優れる。
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