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自動運転車両の定期点検向けテストベンチを共同開発:自動運転技術
MAHAとdSPACEは、自動運転車両の定期点検および機能テスト用テストベンチを共同開発する。先進運転支援システムや自動運転車両の安全性や動作をテストし、車両のライフサイクル全体にわたって性能を保証する。
MAHAとdSPACEは2025年5月1日、自動運転車両の定期点検および機能テスト用テストベンチを共同開発すると発表した。先進運転支援システムや自動運転車両の安全性や動作をテストし、車両のライフサイクル全体にわたって性能を保証する。
迅速で信頼性が高く、コスト効率にも優れたVIL(Vehicle-in-the-loop)テストを実施する。VILテストでは、ADAS/ADセンサーを介して仮想世界で行われたシミュレーション結果を実際の車両が認識する。シャシダイナモメータを活用することで、路上テストと同様のアクセル、ステアリングおよびブレーキ操作を可能とする。この方法で、市街地や高速道路での走行、クリティカルな運転操作などのさまざまなシナリオをシミュレートできる。両社が提供するVILテストシステムにより、試験機関や整備工場において自動緊急ブレーキや車線変更時の車両動作などに関する信頼性の高い試験が可能だ。
MAHAはADAS/ADセンサーのシミュレーションに用いる車両テスト技術、dSPACEは運転シナリオおよびADAS/ADセンサーのOver-the-air(OTA)シミュレーションに強みを持つ。シャシーダイナモメーターとシミュレーションを組み合わせたVILテストシステムについてはPoC(Proof of Concept)を実施済みだ。
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