ニュース
ベトナム初のポカリ工場、健康ニーズに応え350/500mlボトルを製造:工場ニュース
大塚製薬のベトナム現地法人Otsuka Nutraceutical Vietnamは、イオン飲料「ポカリスエット」の新工場となるPhu My工場が完成したと発表した。350mlおよび500mlペットボトルのポカリスエットを製造する。
大塚製薬は2025年4月15日、同社のベトナム現地法人Otsuka Nutraceutical Vietnamが、イオン飲料「ポカリスエット」の新工場「Phu My(フーミー)工場」が完成したと発表した。
新工場の敷地面積は5万m2。鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)で、建築面積は3万984.79m2、延床面積は3万4547.59m2となる。350mlおよび500mlペットボトルのポカリスエットを製造する。
ポカリスエットは、ベトナムで2012年に販売を開始して以来、経済成長と健康志向の高まりを背景に順調に事業拡大してきた。今回、ベトナム初のポカリスエット工場を新設し、現地のさらなる健康ニーズに応えるほか、地産地消による供給体制の整備や、雇用機会創出による地域貢献を目指す。
新工場では、空調負荷を抑える外壁設計やリサイクルPET樹脂を用いた製品製造、陽圧無菌充填方式による容器の軽量化など、環境に配慮した取り組みがなされている。また、オープンファクトリーとして、見学者通路には水分、電解質補給の大切さとイオン飲料の特徴を学べる展示を設けた。
ベトナムは多くの地域で、最高気温が40℃を超える時期がある。同社は製品だけでなく、水分や電解質補給の重要性も伝える啓発活動を実施して健康ソリューションを提供。注力する社会課題の1つである「地球環境」に寄与する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
家電だけじゃない! パナソニックEWがベトナムで目指すダントツ1番
日本国内の人口減少や社会の成熟を背景に、海外市場獲得の重要性はますます高まっている。パナソニックでは今、成長領域の1つとして海外電材事業を挙げている。本稿では、電材事業を担うパナソニック エレクトリックワークスの海外展開、特に重点国にも選ばれているベトナムの事業環境について現地から紹介する。金型、開発、評価試験も 現地化でダントツ後押しパナソニックEWベトナム工場
パナソニックのベトナムにおける配線器具事業の成長を支える、パナソニックエレクトリックワークスのベトナム工場におけるモノづくりをレポートする。ASEANのEVシフトはどう進む? 現地の最新状況を解説
三菱UFJリサーチ&コンサルティングのタイ法人MU Research and Consulting (Thailand)のコンサルタントである池内勇人氏が「ASEAN自動車市場 〜電動化の進展における主な論点〜」をテーマに行った講演を一部紹介する。ベトナム工場で鋳物の加工能力を2倍に、工作機械のリードタイムを短縮
シチズンマシナリーは工作機械の鋳物の生産するベトナム工場に加工棟を増設することを発表した。アズビルが新たな海外生産拠点、中国とタイに続く3カ所目
アズビルは中国の大連、タイのチョンブリーに続く新たな海外生産拠点をベトナムに設立する。生産拠点としてベトナムのポテンシャルは?
GDP急成長の勢いは本物? ベトナムの生産拠点としての可能性、「賢いベトナム人」の労働者気質やインフラの状況を知ろう。