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スキマバイトなど人材の多様化に対応、軽量で設定しやすいRFIDスキャナー:物流のスマート化
デンソーウェーブは、従来機種から10%軽量化した、新型RFIDスキャナー「SP2」を発売する。スマートデバイスをかざすだけで簡単に接続でき、業務に不慣れなスタッフでも使いやすい。
デンソーウェーブは2025年3月21日、新型RFIDスキャナー「SP2」の発売を発表した。軽量かつ業務に不慣れなスタッフでも使いやすいユーザーインタフェースにより、製造や物流、医療業界など人材が多様化するさまざまな産業でのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する。
重量は311gで、アパレル業界を中心に採用実績のある従来モデル「SP1」から10%軽量化した。長時間作業時の負担や、高齢化が進むスタッフの体力的な負担を軽減する。重量配分も変更しており、使用感も向上した。
NFCを活用したワンタッチ接続を採用し、スマートフォンなどのスマートデバイスをかざすだけで簡単に接続できる。OSはAndroid、iOS、Windowsに対応しており、業務に応じて接続デバイスを迅速に変更可能。スキマバイトなど、経験の浅いスタッフも設定しやすい。
新型アンテナは、小型かつ軽量で読み取り速度が向上した。SP1に比べ、棚卸時間を約10%削減できる。最大読み取り距離は8m以上で、遠くから多くのRFタグを読み取れる。周囲にタグがある環境でも、出力を調整することで手元のタグの読み取りや書き換えが可能。出荷やピッキング作業では1点ずつスキャンでき、業務に合わせて柔軟な読み取りができる。
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