MONOistでは数年前から毎年6月に「できるところから始める製造業DX(デジタルトランスフォーメーション)」というオンラインセミナー企画を実施しています。当初はDXといっても大掛かりになりすぎると、ITに自信がない製造業などは導入が難しいことから、まずはSaaS(Software as a Service)などによるシンプルなITシステムで、手の届く範囲から業務改善を進めて成功体験を築き、その後、将来のDXの道筋を付けることをコンセプトとして企画しました。この企画がおかげさまで、初開催以来毎年好評を得ており2025年もまた6月に開催予定となっています。
当初は「DXのとっかかり」を何とか前向きに受け取ってもらうことを考えていたのですが、最近この「できるところから始めるDX」のコンセプトに近い、製造業向けのソリューションの取材に連続で立ち会うことになり、このとっかかりの重要性が高まっていると感じました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
無駄なトラックの荷待ち時間を削減、東レで実績積んだ月3万円のシステムを発売
東レエンジニアリングDソリューションズは、工場などのトラック入場の予約や記録を行うシステム「TONOPS バース予約」の販売を開始する。物流2024年問題で課題となっているトラックの荷待ち時間を削減し、物流業務の効率化を支援する。工場で“置き薬”方式で間接材提供、年間1650時間削減するミスミの新サービス
ミスミグループ本社は、間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow」の提供を開始した。“置き薬”方式の自動販売機なども活用しながら、従来手つかずだった間接材の一元的な管理と効率化にメスを入れる。DXで成果が出ている企業は34.8%、取り組んでも成果が出てない企業は29.5%
MONOistはオンラインセミナー「できるところから始める製造業DX 2024 春」を開催し、132人の来場者にアンケートを回答いただいた。その一部を抜粋しリアルな課題感を紹介する。