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新型高感度センサーと独自アルゴリズムの食品向けX線検査機、AIも搭載予定:FAニュース
アンリツは、食品業界向けの新型X線検査機「XR76」シリーズを発売する。新型の高感度センサーと独自の画像処理アルゴリズムを搭載し、前シリーズの「XR75」と比べて異物検出精度が最高約40%向上している。
アンリツは2025年3月19日、食品業界向けの新型X線検査機「XR76」シリーズを発表した。同年4月1日より国内での販売を開始し、アメリカやヨーロッパ、アジア、オセアニア各国、アフリカの一部地域で順次発売する。
XR76シリーズは、新型の高感度センサーと独自の画像処理アルゴリズムを搭載し、前シリーズの「XR75」と比べて異物検出精度が最高約40%向上している。また、判定リミットの設定に余裕を持たせることで、誤検出率を7分の1に低減した。これにより、再検査の手間やフードロス、リコールリスクを抑制する。
X線画像の縮みを抑えて感度低下リスクを軽減し、毎分80mと高速の生産ラインでも検査精度を維持する。安定した品質管理が可能になるため、食品製造業界が直面する人手不足やコスト増などの課題を解決する。
ユーザーの目的に合わせて、感度と安定性のどちらを重視するかといった自動感度設定が可能。スワイプやダブルタップなどスマートフォンのように操作でき、使用頻度が高いパラメーターは1クリックで調整できるため、専門技術を持たない人でも容易に操作できる。
2025年10月以降には、AI(人工知能)判定機能を搭載する予定だ。人による目視検査が必要な難易度の高い形状などの品質検査もできるようになる。
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