ニュース
DXやAI活用に向けITインフラ投資を優先、国内企業は基幹システム改善を重視:製造ITニュース
IDC Japanは、国内と世界の企業におけるIT投資の予算動向を比較した調査結果を発表した。国内および世界の企業は、いずれもDXやAIを推進するためのインフラ構築、運用への投資を優先していることが分かった。
IDC Japanは2025年3月17日、国内と世界の企業におけるIT投資の予算動向を比較した調査結果を発表した。
同調査によると、国内および世界の企業は、いずれもDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)を推進するためのインフラ構築、運用への投資を優先していた。経済環境がどのような状況であっても「インフラ/IT運用の最適化」「AIおよび自動化」「データ/アナリティクス」「セキュリティ/法令順守」に対する投資意向が強い。
また、国内企業では上記のIT投資と並行して、基幹システムの改善を重視しており、基幹業務アプリの移行などへの予算確保に向けた意欲の高さがうかがえる。世界全体では、構築した基盤について、CX(カスタマーエクスペリエンス)を向上するための投資意向が高いことも明らかになった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
中堅製造業のERP導入で学ぶ グループの情報一元化の実現と経営分析基盤の構築
SAPのERPを例に、ERPの導入効果や業務効率化のアプローチなどを紹介する連載「製造業ERP導入の道しるべ」。第2回では「SAP S/4HANA」の導入でグループの情報一元化を実現し、経営分析基盤を構築した中堅製造業の事例を解説する。美的集団を大躍進させたDX 2012年から続く長期戦略を解剖する
中国メーカーがグローバル市場で大きな存在感を示すようになって久しい。急激な発展の要因の1つに、同国が国家レベルで整備を進める「製造デジタルプラットフォーム」の存在が挙げられる。本連載では事例を交えながら、製造デジタルプラットフォームを巡る現状を解説していきたい。市場に素早く応えるため カシオ計算機が全社を挙げた調達DXに挑む
ライブ配信セミナー「製造業のデジタル調達戦略 2024 夏〜予測不能な市場に対応する調達業務の革新〜」で実施した、カシオ計算機の矢澤篤志氏による基調講演を紹介する。ERP導入によって製造業はどう変われるのか?
国内製造業にはERP導入を検討している企業も多いが、実際の導入効果のイメージがつかないというケースも少なくない。本連載ではSAPのERPを例にとって、ERPの導入効果や業務効率化のアプローチなどを紹介する。失敗しないERP導入プロジェクトの進め方(企画編)
中堅製造業に効果的なグローバルERPの活用方法と、失敗しない導入方法を解説する本連載。今回から3回にわたり、ERP導入を成功に導くための重要なポイントについて、プロジェクトのステップごとに解説します。今回は、プロジェクトを立ち上げるための企画作りについて解説します。プッチンプリンの販売遅延が示す「2025年の崖」の影響
同様の問題に今後多くの製造業が直面するかもしれません。