移動型無人販売サービスの実証実験を成田空港で開始:モビリティサービス
パナソニック ホールディングス、マッシュアップ、成田国際空港は、成田空港第1ターミナル出国手続き後エリアにて移動型無人販売サービス「PIMTO(ピムト)」による実証実験を実施する。
パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)、マッシュアップ、成田国際空港(NAA)は2025年3月17日、成田空港第1ターミナル出国手続き後エリアで、移動型無人販売サービス「PIMTO(ピムト)」による実証実験を実施すると発表した。期間は2025年3月21〜30日の10日間。
実証実験では、成田空港から出発する訪日外国人などの顧客を対象に、成田空港オリジナルの商品、日本や各地域にちなんだ雑貨やおもちゃ、お菓子などの食品などを販売する。
「PIMTO」は、移動可能な無人販売ロボットで、店舗設置や設備工事をせず、販売間口を増やせることが利点だ。今回の実験は、有線コントローラーでPIMTOを操縦することを基本としつつ、遠隔地からのリモート操縦テストも実施する。支払いは、クレジットカードやQRコード、交通系電子マネーに対応する。販売状況の確認や通知、ロボットから登録音源の再生、遠隔操縦者への移動依頼などは、運用支援アプリ「PIMTO UI」を用いる。
今回の実証実験では、訪日インバウンド客のニーズなどの市場調査を行う。PIMTOの機体には、ゲーム感覚で商品を選べる操作ボタンを設置し、11カ国語による誘引メッセージも表示した。実験中には、搭乗ゲートの状況を見ながら、人が多く集まる場所にロボットを移動させて商品を販売させる。そうすることで、顧客の利便性がどのように向上されるか、販売量がどれだけ増やせるかなどを見る
実際のオペレーションは、国内各地の福祉支援施設がかかわっている。熊本県の就労移行支援事業所であるアス・トライは、ロボットのリモート操縦を担う。また東京都新宿区の就労継続支援A型事業所のくじらは、販売商品の梱包作業を委託している。沖縄県セルプセンターは、沖縄県内の福祉支援施設で作られた「沖縄のお土産セット」を販売する。
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