ニュース
NTNとセルラーLPWAの両通信方式でNTNプロバイダー認証を取得した通信モジュール:製造業IoT
村田製作所は、NTNとセルラーLPWAの両通信方式で、NTNプロバイダーSkylo Technologiesの認証を取得した通信モジュール「Type 1SC-NTN」を発表した。通信インフラが整備されていない場所でも、安定した通信を提供できる。
村田製作所は2025年3月6日、NTN(Non-Terrestrial Network、非地上系ネットワーク)とセルラーLPWA(省電力広域ネットワーク)に対応した通信モジュール「Type 1SC-NTN」を発表した。両方の通信方式で、NTNプロバイダーSkylo Technologiesの認証を取得している。
新製品は、3GPP Rel-17仕様のNTN規格を採用し、Skylo TechnologiesのNTNサービスと組み合わせることで広範な通信範囲をカバーする。セルラー通信の利用が困難な遠隔地や災害地など、通信インフラが整備されていない場所でも安定した通信を提供できる。
本体サイズは11.1×11.4×1.5mmと小型で、実装面積が限られた製品にも搭載できる。FCC/ICやRED、PTCRB、GCF認証を取得しており、同製品を搭載したIoT(モノのインターネット)機器の早期市場投入に寄与する。
主な用途として、ウェアラブル機器やトラッキング機器、医療用モニタリング機器、スマートメーターなどのIoT通信機器などを見込む。量産開始は、同年4月の予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
6Gで採用される4つの新技術とは、サブTHz帯とNTNに加えAI活用が最大のテーマに
キーサイト・テクノロジーが、次世代移動体通信規格である「6G」の特徴や今後のロードマップについて説明。6Gでは4つの新技術が採用されることになるという。2024年から始まる6Gの規格策定、無線ネットワーク設計への生成AI活用は未知数?
キーサイト・テクノロジーが、次世代移動体通信規格である「6G」の策定状況について解説。2024年内にITU-Rが6Gの要件出しを行った後、2025年に規格策定団体の3GPPが6Gのリリース時期について話し合う予定だ。NTTの宇宙事業は2033年度に売上高1000億円を目指す、衛星とHAPSも“自前化”
日本電信電話(NTT)は、同社の宇宙事業を新たなブランド名「NTT C89」の下で展開することや、その一環となるHAPS(高高度プラットフォーム)の商用化に向けてフランスのエアバス、同社傘下のAALTO HAPSと業務提携することについて発表した。世界の通信キャリアに接続する単一プラットフォーム、ソフトバンクが740億円出資
ソフトバンクはIoTプラットフォームを手掛けるアイルランドのキュービックテレコムに4億7300万ユーロを出資する。スマートフォンと衛星ネットワークを接続、5G NTN通信機能の実証実験に成功
メディアテックとローデ・シュワルツは、実験室環境でスマートフォンによる「5G非地上系ネットワーク接続」の実証実験に成功した。エミュレートした低軌道衛星チャンネルを利用し、gNBテスト環境へデータを転送できた。