日本初、Catena-Xオンボーディングサービスプロバイダー認定を取得:製造ITニュース
NTTコミュニケーションズは、日本で初めて自動車産業データスペース「Catena-X」の「オンボーディングサービスプロバイダー」の認定を取得した。認定日は2025年2月17日。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とCatena-X Automotive Networkは2025年2月25日、NTTコミュニケーションズが日本で初めて自動車産業データスペース「Catena-X」の「オンボーディングサービスプロバイダー」の認定を取得したと発表した。認定日は2025年2月17日。
オンボーディングサービスプロバイダーは、Catena-Xデータスペースを利用したい企業に対する窓口機能を担い、「Cofinity-X」が運用するコアシステム環境への登録手続きを支援する。
NTT Comのオンボーディングサービスプロバイダー認定は、Catena-Xアソシエーションが指名した外部の適合性評価機関(Conformity Assessment Body:CAB)による徹底的な監査によって実施された。この認定は、NTT ComがCatena-Xアソシエーションによって規定された厳格なセキュリティおよびプライバシー基準を満足していることを示す。
今後、NTT Comは、今回の認定によりDX戦略の一環としてデータスペースの活用を考えている顧客への支援範囲をより広げるための準備を進める。そして、データスペースの利用、構築、運用やデータスペース間のスムーズな国際相互接続などを成し遂げる統合的なサービスポートフォリオを提供する。
Catena-Xデータスペースは、産業全体のサステナビリティ、レジリエンス、生産性の改善を目指すグローバルなデータエコシステム。自動車産業のバリューチェーン全体で相互運用可能かつ安全なデータ連携を可能にする。
Catena-Xデータスペース経由でデータを連携するには、Catena-Xの標準や運用ルールを守り、システム上に必要な技術コンポーネントを実装するなどの対応が必要となる。
NTT Comは、日本企業の中でも先んじて2022年からCatena-Xに参画した。先駆者としてのノウハウを活用し、顧客がCatena-Xデータスペースを使うための実証実験を積極的に支援し、マネージドコネクターやデータスペース検証環境などのサービス化を進めてきた。
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