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出張によるGHG排出の削減に向けてカーボンオフセットの取り組みを開始:脱炭素
村田製作所は、JR西日本との協業により出張に伴う温室効果ガス排出をカーボンオフセットする取り組みを開始した。Scope3削減を目指す。
村田製作所は2025年2月26日、JR西日本との協業により出張に伴う温室効果ガス排出をカーボンオフセットする取り組みを開始したと発表した。Scope3におけるGHG排出量削減目標の達成を目指す。
両社は、「地域共生カーボンオフセットプログラム」を策定し、カーボンオフセットの取り組みを始めた。同プログラムでは、JR西日本による法人出張ネット予約サービス「e5489コーポレートサービス」を活用した村田製作所の従業員の出張に関して、出張における鉄道利用由来の温室効果ガス排出量を算出する。JR西日本は、その量に見合うカーボンクレジットを調達することでサプライチェーンにおける温室効果ガス排出をオフセットする。
同プログラムでは、村田製作所の事業活動のベースとなる地域に由来するJ-クレジットを購入することで、地域の環境対策および農林業など地域事業の活性化による持続的な地域振興にも寄与する。
村田製作所は、「気候変動対策の強化」をマテリアリティーに定め、必要な取り組みを行っている。2024年11月に策定した中期方針2027では、2050年までのサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目指すとし、Scope3に関してもサプライヤーとの協業を中心とした取り組みを強化する。
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