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火災後再建のインド工場が稼働を開始、3拠点体制で供給体制強化:工場ニュース
ユニ・チャームのインド現地法人Unicharm Indiaが建設したアーメダバード工場が、2025年2月から稼働を開始する。環境と安全性を両立した最新鋭工場の稼働により、3拠点体制でインド国内の供給体制強化を図る。
ユニ・チャームは2025年2月12日、インドの現地法人Unicharm Indiaにおいてアーメダバード工場が完成し、同年2月から稼働を開始すると発表した。同工場は2020年に火災の被害を受けた後、再建を進めていた。
同工場は、高度な防火設備の導入により、火災発生リスクを低減している。併せて、分棟型にすることで施設全体の耐火性能を向上させ、火災が発生した場合でも被害を最小限に抑える。防災訓練も強化して防災意識の向上を図るなど、安全管理体制を徹底する。
環境への取り組みとして、排水中の水分を分離、圧縮して固形物と水分を効率的に処理するDehydrator(脱水装置)を導入。また、太陽光発電設備用に3万5000m2の設置スペースを確保しており、再生可能エネルギーの活用を拡大する予定だ。2030年までに事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーへ切り替える計画で、持続可能な社会の実現を目指す。
西部グジャラート州のアーメダバード工場の再建により、インドでの生産は北西部ラジャスタン州のニムラナ工場、南部アンドラ・プラデシュ州のスリシティ工場を含めた3拠点体制となる。生産および供給体制を一層強化し、さらなる安定供給と現地ニーズに即した商品やサービスの提供を目指す。
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