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術中教育を効率化、音声言語を文字言語で保存する手術記録システムを導入:医療機器ニュース
信州大学医学部附属病院は、OPExPARKの手術記録システム「OPeDrive」を導入した。手術終了後、すぐに専攻医と振り返りができるようになり、術中教育の効率化や質の向上が期待される。
OPExPARKは2025年2月13日、信州大学医学部附属病院が、同社の手術記録システム「OPeDrive」を導入したと発表した。手術終了後、すぐに専攻医と振り返りができるようになり、術中教育の効率化や質の向上が期待される。
OPeDriveは、最大4画面を同時録画可能な手術記録システムだ。術野や周辺機器の映像に加え、ハンディカムで術者の手元、スタッフの動きなども記録できる。記録システムの端末から編集用端末にデータを転送し、専用の編集ソフト「OPeDrive VE」で手術動画を効率的に編集できる。
手術中に音声をしおりで挿入できる、しおり挿入機能も搭載する。同機能は、音声言語を用いてポイントを記録し、その箇所を文字言語として保存する。手術中にしおりを追加しながら記録することで重要ポイントが自動的にマークされ、術後すぐに振り返りができる。
専攻医に対する術中教育は、実臨床に即した重要な学習機会だ。従来は手術参加者の音声言語を用いた情報伝達が中心だったが、OPeDriveにより多画面の手術動画と音声認識による情報伝達が可能になったことで、術中教育の有効性が高まるとしている。
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