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新設/既設センサーのデータを一元管理、生産設備の遠隔保全DXソリューション:FAニュース
コアは、生産設備の稼働状況を一元管理する「スマート遠隔保全ソリューション」の提供を開始した。生産設備に関するデータを収集、可視化して、検知、診断することで、工場設備保全のDXを推進する。
コアは2025年2月4日、生産設備の稼働状況を一元管理する「スマート遠隔保全ソリューション」の提供開始を発表した。維持管理コストの削減や生産性向上による売り上げ拡大など、多くの導入効果が期待できる。
新ソリューションは、生産設備に関するデータを収集、可視化し、検知、診断することで、工場設備保全のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するサービス。設備の異常を早期に検知してダウンタイムを削減するほか、保全業務の効率化と安全な設備稼働を両立し、工場の安定操業に貢献する。
においや振動など新設センサーのデータとPLC(プログラマブルロジックコントローラー)で収集している既設センサーのデータを一元管理できる。また、遠距離無線で設備のデータを取得するため、危険エリアへの立ち入りが不要になる。遠隔地から設備状態を常時監視したり、履歴データを閲覧して部品交換時期を適切に把握することで、定期点検コストの削減にもつながる。
多くの企業で、生産設備の老朽化や人手不足により設備保全技術の伝承が困難になるなど、事業継続リスクが高まっている。同ソリューションの導入により、工場設備保全DXが推進され、設備保全を取り巻くさまざまな課題の解決に貢献する。
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