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Edgecrossコンソーシアムが2026年度で活動終了「当初の目的は果たした」:FAニュース
Edgecrossコンソーシアムは2026年度で普及促進活動を終了することを発表した。
Edgecrossコンソーシアムは2025年1月31日、2026年度をもって普及促進活動を終了することを発表した。
Edgecrossコンソーシアムは2017年にアドバンテック、オムロン、NEC、日本IBM、日本オラクル、三菱電機の6社によって、エッジコンピューティングのための基本ソフトウェア「Edgecross」の開発や普及を推進する団体として発足し、これまでに会員は400社を超えていた。
今回の発表では、活動を終了する理由として「DX(デジタルトランスフォーメーション)化が加速する社会環境においては、エッジプラットフォーム上での価値提供から製造業のバリューチェーン全体に貢献するアプリケーションへのニーズが高まってきている。このような変化を受け、生産現場のオープンなIoT(モノのインターネット)化を推進するという当初の目的は十分に果たしたと判断した」と説明している。
既に新規の入会受付は2024年11月に停止しており、基本ソフトウェアであるEdgecrossの受注についても2025年10月末で停止する。購入済みの基本ソフトウェアに関するEdgecrossコンソーシアムからの有償技術サポートも2026年度に終了する。それ以降の技術サポートは、開発担当企業である三菱電機で担当する。
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