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川崎汽船の船舶に国内で初めてバイオ燃料を供給:脱炭素
川崎汽船は、同社運航の自動車専用船「VIKING OCEAN」にバイオ燃料を供給した。日本国内における同社船へのバイオ燃料の供給は同社で初となる。
川崎汽船は2024年12月19日、同社グループの完成車ターミナル「横浜港大黒C-4ターミナル」において12月9日、同社運航の自動車専用船「VIKING OCEAN」にバイオ燃料を供給したと発表した。日本国内における同社船へのバイオ燃料の供給は同社で初となる。
バイオ燃料は環境負荷を低減させることが可能な代替燃料で、従来の船舶のディーゼルエンジンに関する仕様を変更せずに使用できる。このバイオ燃料に含有されているFAME(脂肪酸メチルエステル)は、これまでの化石燃料と比べて、ライフサイクル全体(原料の栽培から最終的な燃料利用まで)で約84%のCO2削減効果が期待されている。
今回、FAME24%を低硫黄燃料油(VLSFO)に混合した「B24」を使うことで、VIKING OCEANの航行において、約190トンのCO2排出削減を見込んでいる。なお、今回のバイオ燃料は食料や飼料と競合する原料を使わないバイオマスなどの再生可能な有機資源を原料としている。
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