ニュース
日立、AI活用のバッテリー充放電制御や空調計画最適化ソリューションを提供開始:脱炭素
日立製作所と日立産業制御ソリューションズは、エネルギーマネジメントサービス「EMilia」に、AIを用いた工場、オフィスビル向けのバッテリー充放電制御および空調計画最適化ソリューションを追加した。
日立製作所(日立)と日立産業制御ソリューションズは2024年12月17日、日立のエネルギー、設備マネジメントサービス「EMilia(エミリア)」に、工場やオフィスビル向けのバッテリー充放電制御と空調計画最適化機能を追加した。AI(人工知能)を用いたソリューションとなる。
バッテリー充放電制御ソリューションは、工場やオフィスビルでEV(電気自動車)充電器や定置型蓄電池を運用する際に活用できる。EVの走行計画や電力需要予測などのデータを用いて、目標とする電力使用量を超えない最適な充放電計画をAIにより自動で立案して制御する。EVや蓄電池に貯めた電力を計画的に利用することも可能で、非常時の企業の防災やBCP(事業継続計画)対策にも寄与する。
空調計画最適化ソリューションでは、工場やオフィスビルの電力使用量やコストを低減する運転計画を、AIが室外機1台ごとに自動立案する。時間帯ごとの電力削減の優先度や電力の需要予測をベースに立案するため、空調性能も維持できる。
なお、日立産業制御ソリューションズ社内における両ソリューションの活用状況は、同社の茨城本社(茨城県日立市)のショールームで見学可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 統合エネルギー設備管理サービスにエネルギーリソースの自動制御機能を拡充
日立製作所は、統合エネルギー、設備マネジメントサービス「EMilia」に、電力の需給調整市場に対応する「デマンドレスポンス機能」を拡充し、販売を開始した。需要家の保有するエネルギーリソースを自動で統合制御する。 - 製造現場もソフトウェアデファインドへ、ロックウェルが描く次世代の自動化
米Rockwell Automation(ロックウェル・オートメーション)の年次イベント「Automation Fair 2024」において、初日の基調講演に同社 CEOのBlake Moret(ブレイク・モレット)氏らが登壇し、今後の同社の方向性などを紹介した。 - 日本版データスペース「ウラノス・エコシステム」が目指す欧米の良いとこ取り
「CEATEC JAPAN 2024」において、IPA 理事長 兼 DADC センター長の齊藤裕氏が「『ウラノス・エコシステム』が実現する業界や国境を超えたデータ活用の将来像とは」をテーマに講演を行った。