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クボタが欧州向けミニバックホーのドイツでの生産能力を約4割向上:工場ニュース
クボタのグループ会社Kubota Baumaschinenは、ドイツで小型建設機械の生産能力を増強する。2028年までに、欧州市場向けミニバックホーの生産能力を現状から約4割引き上げる計画だ。
クボタは2024年12月6日、グループ会社のKubota Baumaschinenが、ドイツで小型建設機械の生産能力を増強すると発表した。既存の生産拠点の近隣に、建設機械の製造に転用可能な土地と建物を取得し、新工場を立ち上げる。
新工場の敷地面積は約8万7000m2で、ミニバックホーとホイールローダを2026年中頃から順次生産する予定。欧州市場向けミニバックホーは、中長期的に需要拡大が見込まれており、2028年までに生産能力を現状から約4割引き上げる計画だ。
欧州では、老朽インフラの更新をはじめとする都市部での底堅い工事需要や住宅建設需要に支えられ、中長期的にさらなる市場の拡大が見込まれている。同社は、2028年の建設機械事業売上高1兆円を目標に掲げており、生産能力の増強を推進することで欧州市場の成長を取り込み、目標の達成を目指す。
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