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スズキ、自動車設計の空力開発効率化に向けてAI-CAEソリューションの検証を開始CAEニュース

スズキは自動車設計における空力開発の効率化を目指し、RICOSのAI-CAEソリューション「RICOS Lightning」の導入に向けた検証を進めている。ライセンスを使用し、各車両形状での学習/予測を実施している。

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 RICOSは2024年12月3日、自動車設計における空力開発の効率化を目指し、スズキが同社のAI-CAEソリューション「RICOS Lightning」の導入に向けた検証を進めていると発表した。ライセンスを使用し、各車両形状での学習/予測を実施している。

 自動車の空力性能は、燃費向上の重要な指標の1つとなるため、流体シミュレーションを活用して実車製造前のデジタル段階で形状を作り込む。スズキでは、AI(人工知能)による予測に注目し、空力シミュレーションの高速化に向け、RICOS Lightningを用いた検証を開始した。

 RICOS Lightningは、RICOSが開発したAIアルゴリズム「IsoGCN」を搭載しており、高速かつ高精度にシミュレーション結果を予測できる。IsoGCNはシミュレーションデータへの適用に特化しており、従来より計算量を削減できるため、高速化が可能になる。

 また、詳細な3次元形状を把握可能で、複雑な形状の予測に適している。流体解析や熱解析、構造解析などの手法を組み込んだアルゴリズムを採用し、新しい製品形状でも信頼性の高い結果が得られる。これまでCAEシミュレーションに必須だった厳密なメッシング作業が不要で、容易に操作できる。

 これらの特徴により、十分な精度を保ちつつ、シミュレーションの計算時間を短縮できる。瞬時に計算結果を確認可能で、リアルタイムでの製品設計に寄与する。

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