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元工作機械エンジニアが見た、JIMTOF2024JIMTOF 2024(2/3 ページ)

元工作機械エンジニアがJIMTOF2024(第32回日本国際工作機械見本市)を振り返ります。

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大型加工機械の出品増

 例年に比較して増加したと感じられたのは、大型加工機の出品である。

 出展エリアの搬入順序やブース設営準備期間を考慮すると、据え付けに多くの時間を要する大型加工機の出品はしばらく控えられてきた感があったが、今回は多数の加工機メーカーが大型機を出品していた。

 会場内で、ひと際、目を引いた加工機の1つが、芝浦機械の横中ぐりフライス盤「BTH-150.R35」であり、風力発電機関連の巨大ワークは圧巻であった。

芝浦機械の横中ぐりフライス盤「BTH-150.R35」
芝浦機械の横中ぐりフライス盤「BTH-150.R35」[クリックで拡大]撮影:MONOist編集部

 コマツNTCでは、立形大型加工機「KV420L」にEVギガキャストを搭載したパレットチェンジ動作は、多くの来場者の足を止めた。

 ヤマザキマザックでは、EVカットモデルの展示とそれを加工対象とした横形マシニングセンタ「FF-1250H」が目を引いた。傍らに置かれた実車サイズのカットモデルを眺め、時代の変化を予感した人も少なくはなかったと思われた。

ヤマザキマザックのブース展示されたEVのカットモデル
ヤマザキマザックのブース展示されたEVのカットモデル[クリックで拡大]撮影:MONOist編集部
EVにおけるモノづくりの変化
EVにおけるモノづくりの変化[クリックで拡大]撮影:MONOist編集部

 オークマでは、自動車プレス金型、大物アルミ部品加工に対応した傾斜旋回主軸ヘッド搭載の5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S」の高速高品位加工は来場者の関心を集めた。

 今回展示された大型工作機械の多くは、いずれもカーボンニュートラル、例えば、再生可能エネルギー対応、EV対応などに即した、機械部品の変化に呼応した加工機と言えよう。

オークマの5面加工門形マシニングセンタ
オークマの5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S」[クリックで拡大]撮影:MONOist編集部

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