視覚でどう訴える? 製造業のマーケティングで有効なビジュアルコンテンツ活用:間違いだらけの製造業デジタルマーケティング(20)(3/5 ページ)
コロナ禍で製造業のマーケティング手法もデジタルシフトが加速した。だが、業界の事情に合わせたデジタルマーケティングを実践できている企業はそう多くない。本連載では「製造業のための正しいデジタルマーケティング知識」を伝えていく。第20回のテーマは「ビジュアルコンテンツの重要性」だ。
デザインの一貫性と企業ブランドとの調和
効果的なビジュアルコンテンツを制作する際、デザインの一貫性と企業ブランドとの調和は重要である。デザインにおいて色使いやフォント、レイアウトに一貫性がないと顧客に与える印象がちぐはぐになり、企業や製品の信頼感が損なわれる恐れがある。逆に、デザインの統一感を持たせれば視覚的な一貫性が生まれ、企業のブランドイメージを強く印象付けることもできる。
企業ブランドは、単なるロゴや色の選択だけではなく、その背後にある企業の理念やメッセージを含むものである。ビジュアルコンテンツを通じて、このブランドの一貫性を表現することは、顧客との信頼関係を築くために不可欠である。企業のコーポレートカラーをビジュアルコンテンツに統一的に取り入れたり、特定のフォントやデザイン要素を繰り返し使用したりすることで、顧客は無意識のうちにブランドを認識しやすくなる。
ビジュアルコンテンツの種類と特徴
ここでは具体的にビジュアルコンテンツにどのようなものが存在するかを列挙し、紹介していく。
図解
図解は複雑な情報やプロセスを簡潔に整理し、視覚的に示す方法である。特に、複雑な技術的概念やプロセスを分かりやすく伝える上で有効で、各ステップや要素を視覚的に整理することで顧客が全体像を理解しやすくする。図解は情報を分かりやすく整理する手段として、製品の仕組みやサービスの流れを説明する際に非常に有効である。
インフォグラフィック
インフォグラフィックは、グラフや統計情報を視覚的に表現する手法である。データの量が多くなるとテキストだけでは理解しにくくなるが、インフォグラフィックを使えば数字やデータを直感的に伝えられる。インフォグラフィックは、製品の性能比較や市場動向の説明など数値やデータを扱う場面で特に効果的で顧客が視覚的に情報を把握しやすくなる。
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