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複合加工とAMの工程集約が可能な金属3Dプリンタ、新HMIを搭載金属3Dプリンタ

DMG森精機は、複合加工とAMの工程集約が可能なレーザー金属積層造形機「LASERTEC 3000 | 3000 DED hybrid 2nd Generation」を発表した。コーティングや修復、クラッディングなど多様な積層ソリューションを提供する。

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 DMG森精機は2024年11月6日、複合加工とAM(Additive Manufacturing)の工程集約が可能なレーザー金属積層造形機「LASERTEC 3000 | 3000 DED hybrid 2nd Generation」を発表した。2021年9月に発表した最大加工長さ1519.3mmの「LASERTEC 3000 | 1500 DED hybrid」の後継機種で、最長3018mmの長尺ワーク加工に対応する。

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レーザー金属積層造形機「LASERTEC 3000 | 3000 DED hybrid 2nd Generation」[クリックで拡大] 出所:DMG森精機

 新製品は、設置面積9642×5081mmの省スペースな据え付けができ、直径400×高さ2821mm(B軸90度の場合)までの積層に対応。AMヘッドを旋回すれば、直径670×高さ1990mm(B軸0度)、直径670×高さ2430mm(B軸180度)までの端面積層が可能だ。切削加工時にはAMヘッドをストッカに収納できるため、積層造形後も段取替え無しのワンチャッキングで切削加工に移行できる。

 レーザー出力は3kWで、スポット径は3mmと1.6mmに交換でき、AMノズルにはコアキシャルノズルとマルチジェットノズルの2種類を搭載する。AMヘッドは未使用時にはストッカに収納し、光学系への切削加工時の切りくずやクーラントの付着を防止する。

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機内のイメージ 出所:DMG森精機

 積層造形をサポートする「AM Assistant」には、積層状態を監視してレーザー出力を調整するメルトプールモニタリングや、パウダーノズルと溶融点までの距離を監視するワーキングディスタンスモニタリング機能などを搭載。安全窓やレーザー光の漏れ検知センサー、ヒュームコレクターによる金属ヒュームの集じんにより、安全かつ確実性の高い運用ができる。

 直感的な操作が可能なHMI(ヒューマンマシンインタフェース)「ERGOline X with CELOS X」やメンテナンス機能を搭載し、作業負荷を低減する。AMの特性を生かした加工工程により、コーティングや修復、クラッディング、異種金属の積層造形といった幅広い積層ソリューションを提供する。必要な箇所のみ積層することで資源の有効活用が可能となり、GX(グリーントランスフォーメーション)推進にも貢献する。

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コーティング作業のイメージ 出所:DMG森精機

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