ロックウェルがAI活用の外観検査ソリューション、ノーコードで簡易操作:Automation Fair 2024
米Rockwell Automation(ロックウェル・オートメーション)は、年次イベント「Automation Fair 2024」において、AI(人工知能)を活用した外観検査ソリューション「FactoryTalk Analytics VisionAI」を紹介した。
米Rockwell Automation(ロックウェル・オートメーション、以下ロックウェル)は、年次イベント「Automation Fair 2024」(2024年11月18〜21日:現地時間、米国カルフォルニア州アナハイム)において、AI(人工知能)を活用した外観検査ソリューション「FactoryTalk Analytics VisionAI(以下、VisionAI)」を紹介した。
今回のAutomation Fairでロックウェルは次世代の自動化の方向性として、Integrated Robotics(統合されたロボット)、SDA(Software Difined Automation、ソフトウェア定義型自動化)、そしてAIの3つを打ち出しており、生産工程におけるさらなるAIの活用を推進しようとしている。
ロックウェルは2024年に米国で外観検査用のAIプラットフォームを開発しているElementaryに出資している。VisionAIも同社との協力で誕生した。
VisionAIはノーコードでAIモデルを運用できる、使いやすさを特徴としている。AIの専門知識がなくても、わずかなサンプルを登録するだけで良品、不良品の学習モデルを作成できる。
ハードウェアとしてはロックウェルの産業用PC(IPC)「ASEM」などが必要となる。簡単な画像処理はIPC側で行うが、それらのデータはクラウドに上げられ、MES(製造実行システム)など他のクラウドソリューションとの連携ができる仕組みになっている。不良品を連続して検知した場合などは、制御システム側に指示を出して生産ラインを停止させることも可能だ。
Automation Fairの会場では、実際にシャンプーのボトルを使った外観検査のデモンストレーションを行い、ラベルが一部剥がれてていたり、キャップがちゃんと閉まっていなかったりしたボトルを不良品として判定していた。
AIを活用した機能としては、制御アプリケーション開発用のクラウドベースのソフトウェア「FactoryTalk Design Studio」に生成AIを組み込んだ「FactoryTalk Design Studio Copilot」の展示も行った。自然言語でアプリケーションの概要を入力すると、C#でプログラムコードを出力する。そのコードはFactoryTalk Design Studio内で動作させたりやラダーコードへの変換させたりすることも可能だ。2025年の提供を予定している。
その他、製造現場で得られたデータを基に設備の予兆保全を行う「FactoryTalk Analytics GuardianAI」を展示した。
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