ニュース
BlackBerryとインテルが協業拡大、産業オートメーションプラットフォームを発表:組み込み開発ニュース
BlackBerryは、Intelとの協業を拡大し、インダストリー5.0を想定した産業システムおよびロボットアプリケーションの設計や構築、安全認証を容易にするプラットフォームを発表した。
BlackBerryは2024年10月31日(現地時間)、Intel(インテル)との協業を拡大し、インダストリー5.0を想定した産業システムおよびロボットアプリケーションの設計や構築、安全認証を容易にするプラットフォームを発表した。
同プラットフォームは機能安全(FuSa)を取得済みで、国際規格IEC 61508 SIL 3に準拠している。産業システムやロボットアプリケーションの設計アーキテクチャを効率化し、セーフティー関連アプリケーションの開発を加速させるとともに、認証取得やハードウェア冗長性の達成にかかるコストと時間の削減を目指している。これにより、機器製造業者は、安全性と信頼性を備えたシステムの構築が容易になる。
プラットフォームは、BlackBerryのQNX OSを採用。QNX OSは、高度なセキュリティ、優れた信頼性とリアルタイム性能を備え、産業オートメーションに必要な基盤を提供する。認証済みのハードウェアとソフトウェアを組み合わせることで、迅速に機能安全に対応した産業システムやロボットアプリケーションを構築できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- QNXはROS 2ベースの産業用ロボットの商用化に最適、BlackBerryがアピール
BlackBerry Japanは、組み込みシステム向けソフトウェアプラットフォームの最新版「QNX SDP 8.0」が産業用/医療用ロボットの開発に最適なことをアピール。特に、ロボット開発ソフトウェアフレームワークの「ROS 2」を用いた産業用ロボットを商用化する際には、安全性、セキュリティ、性能の観点から有力な選択肢になるという。 - 日本の組み込みソフト開発者はLinux採用でコスト節約もさまざまな課題に直面
BlackBerry Japanは、日本の組み込みソフトウェア開発者を対象とするアンケート調査の結果について説明した。 - QNXが車載セキュリティ規格のISO 21434の認証を取得
BlackBerryの事業部門であるQNXは、自動車のサイバーセキュリティに関する「ISO 21434」規格への準拠認証を取得した。ADASなど車載システムの製品ライフサイクル全体に高いセキュリティ性と信頼性を提供する。 - ソフトウェア定義開発に向けて組み込み開発者のスキルを向上する学習環境を提供
BlackBerryは、高度なスキルを持つ組み込みシステム開発者に対する需要の高まりを背景に、「QNX Everywhere」を2024年初頭に開始する。QNXソフトウェアに関する知識を学生や学術研究機関、専門家が容易に習得できるよう環境を提供する。 - BlackBerryとAMDがロボティクス開発を効率化するプラットフォーム構築へ協業
BlackBerryは、ロボティクス開発を効率化するプラットフォームの構築に向けて、AMDと協業すると発表した。ロボティクスに特化したハードウェアに求められる、厳格なリアルタイム機能に対応する。 - BlackBerryはQNXでSDVをつなぐ、非自動車分野の展開も強化
BlackBerry Japanは、組み込みシステム向けソフトウェアプラットフォーム「BlackBerry QNX」のプライベートイベント「BlackBerry QNX/TECHForum JAPAN 2023」を東京都内で開催。QNXの事業進捗や「BlackBerry IVY」の採用状況などについて説明した。