この記事は、2024年9月9日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
先週は米国の調査会社Gartner(ガートナー)が出した「先進技術におけるハイプ・サイクル2024年版」の記事がよく読まれました。
ガートナーは、技術の普及について、知られるようになる「黎明期」、期待だけが盛り上がる「過度の期待のピーク期」、悪い点が指摘されるようになる「幻滅期」、短所を乗り越える「啓蒙活動期」を経て、定着する「生産性の安定期」に入る「ハイプ・サイクル」という考え方を示しています。そして、約2000くらいの先進技術をこのハイプ・サイクルに当てはめ、各技術がどういうフェーズにあるかを紹介しています。その正確性については議論の余地があるのは確かですが、毎年の発表を個人的にもいつも楽しみにしています。
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